ESG投資とは、社会とともに
持続的成長を目指す企業への投資です。
ESGとはEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治、以下ガバナンス)の頭文字を取ったもので、企業が果たすべき社会的課題を3つ(E・S・G)の要素から示したものです。
- Environment(環境)
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- 温室効果ガスの排出削減
- 水資源の効率的な利用
- 環境関連製品やサービスの開発、収益化
など
- Social(社会)
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- 労働環境の改善
- 地域社会への貢献
- 社会的課題に対応する製品やサービスの開発、収益化
など
- Governance(ガバナンス)
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- 企業統治の強化
- リスク管理体制の整備
- 業務目標達成のための適切な指標の設定
など
※上記はESG各要素の一例であり、全てを網羅するものではありません。
企業のESGへの取り組みと成長の関係とは
企業の成長性を評価するのは、企業の収益性や財務内容といった目に見える数値で定量的に分析、評価する材料である「財務情報」と、ESGのような必ずしも数値化できるものではない定性的な評価材料である「非財務情報」があります。
以前は企業の成長を促す要素として、売上や利益など定量的な分析や評価ができる財務情報が重要とされていましたが、近年では情報、研究開発などの知的財産、ブランド、人材などといった、数値での評価が難しい非財務情報までを含めた全てが、企業の価値向上にかかわる要素と考えられています。
日本で広がりをみせるESG投資
近年、日本においてもESG投資は拡大しています。
(注)2022年3月末時点
(出所)GSIA「 GLOBAL SUSTAINABLE INVESTMENT REVIEW 2022」 のデータを基にちばぎんアセットマネジメント作成
日本におけるESG投資の拡大の背景に、公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の動向があると考えられます。
GPIFは、2015年9月に責任投資原則(PRI)に署名を行い、2017年10月には「全ての資産でESGの要素を考慮した投資を進めていく」と表明しました。
- GPIFのESG投資への状況
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- 運用資産額
- 200.1兆円
(世界最大級)
- 投資原則に基づく
ESGの考慮 - 200.1兆円
保有銘柄 株式 5,678銘柄 債券 18,254銘柄 - ESG指数に連動する
運用資産残高 - 約12.5兆円
(注)2023年3月末時点
(出所) GPIF「2022年度ESG活動報告」のデータを基にちばぎんアセットマネジメントが作成
※上記は過去の情報であり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
私たちの周りの社会的課題の事例
※上記はイメージであり、社会的課題のすべてを表すものではありません。