ESG投資とは、社会とともに
持続的成長を目指す企業への投資です。
ESGとはEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治、以下ガバナンス)の頭文字を取ったもので、企業が果たすべき社会的課題を3つ(E・S・G)の要素から示したものです。
- Environment(環境)
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- 温室効果ガスの排出削減
- 水資源の効率的な利用
- 環境関連製品やサービスの開発、収益化
など
- Social(社会)
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- 労働環境の改善
- 地域社会への貢献
- 社会的課題に対応する製品やサービスの開発、収益化
など
- Governance(ガバナンス)
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- 企業統治の強化
- リスク管理体制の整備
- 業務目標達成のための適切な指標の設定
など
※上記はESG各要素の一例であり、全てを網羅するものではありません。
企業のESGへの取り組みと成長の関係とは
企業の成長性を評価するのは、企業の収益性や財務内容といった目に見える数値で定量的に分析、評価する材料である「財務情報」と、ESGのような必ずしも数値化できるものではない定性的な評価材料である「非財務情報」があります。
以前は企業の成長を促す要素として、売上や利益など定量的な分析や評価ができる財務情報が重要とされていましたが、近年では情報、研究開発などの知的財産、ブランド、人材などといった、数値での評価が難しい非財務情報までを含めた全てが、企業の価値向上にかかわる要素と考えられています。
世界で拡大するESG投資
ESG投資は世界で拡大を続け、投資残高は増加しています。
(出所)GSIA「GLOBAL SUSTAINABLE INVESTMENT REVIEW 2020」のデータを基に
ちばぎんアセットマネジメントが作成
*2020年の欧州地域の運用資産残高は、ESG投資の定義が大幅修正されたことで減少し、過去との比較が難しくなっています。
世界的なESG投資の背景には、2006年に国連が提唱した責任投資原則(PRI)への署名機関が増加していることが挙げられます。責任投資原則は、機関投資家がESGの考え方を投資の意思決定に組み込むことで、長期的なリターンを向上させることをその目的としています。この原則に、いち早く署名を行ったのは、巨額の資金を運用する世界の年金基金でした。
ノルウェー政府年金基金
運用資産残高 1兆708億米ドル*1 |
2019年3月、ノルウェー財務省は、世界最大級の政府系ファンドのノルウェー政府年金基金が、石油・ガス関連株の一部を投資先から外すと発表。 |
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オランダ公務員年金基金(ABP)
運用資産残高 5,856億米ドル*2 |
2025年までに670億ユーロをSDGsに資する分野に投資を行う目標を設定している。 |
カリフォルニア州職員 退職年金基金(CalPERS) 運用資産残高 4,852億米ドル*3 |
タバコや武器産業、イランおよびスーダン関連分野への投融資引き揚げおよび停止。 |
(注)*1 NORGES BANK INVESTMENT MANAGEMENTは2022年6月末、ABPは2021年12月末時点のデータおよび2022年9月末時点の為替レートを使用して算出。*2 CalPERSは、2021年6月末時点のデータを使用。
(出所)NORGES BANK INVESTMENT MANAGEMENTは2022年のハーフイヤーレポート、ABP、CalPERSは2021年のアニュアルレポートなどを基にちばぎんアセットマネジメントが作成
※上記は過去の情報であり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
日本で広がりをみせるESG投資
近年、日本においてもESG投資は拡大しています。
(注)2020年3月末時点
(出所)GSIA「 GLOBAL SUSTAINABLE INVESTMENT REVIEW 2020」 のデータを基にちばぎんアセットマネジメント作成
日本におけるESG投資の拡大の背景に、公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の動向があると考えられます。
GPIFは、2015年9月に責任投資原則(PRI)に署名を行い、2017年10月には「全ての資産でESGの要素を考慮した投資を進めていく」と表明しました。
- GPIFのESG投資への状況
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- 運用資産額
- 196.6兆円
(世界最大級)
- 投資原則に基づく
ESGの考慮 - 196.6兆円
保有銘柄 株式 5,920銘柄 債券 15,033銘柄 - ESG指数に連動する
運用資産残高 - 12.1兆円
(注)2022年3月末時点
※上記は過去の情報であり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
私たちの周りの社会的課題の事例
※上記はイメージであり、社会的課題のすべてを表すものではありません。